2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

カルタス…友人からの手紙

堀越高校を辞める日、サッカー部のみんなの前で挨拶をしたような記憶が蘇った。 何を話したかは覚えてなく、16歳の青年だし『ありがとうございました。お世話になりました』程度の事しか言えてなかったと思う。 ただ晴れた日だったという事は覚えている。 学…

曖昧で漠然とした夢

アルゼンチンへの留学にかかる費用はとても大きな額でした。 僕の勢いから生まれたわがままを、母は二つ返事で受け入れました。たしか僕の記憶だと、『わかった。行ってらっしゃい』と、まるで日帰りで箱根に行く事を伝えたような対応でした。 母はアルゼン…

カッコつけたカギカッコ

アルゼンチンには観光ビザで行きました。 観光ビザに与えられた滞在期間は3ヶ月です。 当時、外国人がアルゼンチンでサッカーの公式戦に出場するには永住権の所持が絶対条件で、仲介人との契約書の覚書には、永住権を取得する事が書かれていました。 アルゼ…

目に見えないモノ…

堀越高校にサッカー推薦で入学した僕は、周りの選手のレベルの高さに愕然としました。 当時、ずば抜けて強かった帝京高校は全国から有能な選手を集めていました。 帝京高校をやや格上に見ていた堀越は、東京のトップクラスの選手が集まっていました。 僕はセ…

アルゼンチンまでは約30ジカン アルゼンチンにたどり着くまでの約16ネンカン

僕がなぜアルゼンチンまで行ったのか… 僕は日本のサッカーシステムから逃げました。 僕は小学校3年生からサッカーを始め、 小学校、中学校と、たいして強くない学校のサッカーチームに所属し【お山の大将】でいました。 勉強は全くできず、というか負け惜し…

僕が3年間過ごした頃のアルゼンチンという国

日本の裏側… アルゼンチン… 僕は1995年から1998年の間、16歳から19歳までの約3年間をアルゼンチンで過ごしました。 マラドーナやメッシが生まれた国。 タンゴの国。 牛肉の消費量世界第2位の国。 (1位はお隣のウルグアイ) 青い空が広がる国。 晴れた日に…

オニギリドリーム オニギリには夢がある?

オニギリには夢がある。 役者の仕事はオニギリ感覚だ。 例えば、 役者はお米。脚本は具材。演出家は握り手。 海苔はスタッフの皆さん。 そして、もちろんそれを食べるのはお客様。 僕らはどんな脚本も空気と共に包み込む。 大概の脚本に合わせる事ができる。…

I will not fly

僕は東京のどこかの病院で生まれた…と思う。 病室で生まれたばかりの僕を抱えてる母の写真が一枚ある。 その一枚の写真でその場所がどこかは断定できない。 僕はどこで生まれたかなどという事に興味がなく、どこで自分の命が絶えるのだろうという方に興味が…

おにぎりの話

オニギリの具は何が好きですか? 僕はやっぱり鮭です。 炊きたてごはん。 焼いた鮭を箸でほぐして優しく包み込み 握る。 海苔を巻く。 僕の母は40年以上渋谷で 小さな飲み屋を営んでいる。 子供の頃、母親はいつも眠そうに朝食の準備をして、眠そうに食卓の…

変われない人

人はなかなか変われない 変わりたいのに変われない 変わったつもりが変われてない また時に変わりたくないのに変わってしまう 良くも悪くも 『あいつ変わったよな〜』 って人から言われる時は 自分を取り巻く環境が変わった時 自分を変えるためには環境を変…